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琉金

体型はずんぐりしていて、横から見ると少し変形した円のように見えます。


中国から初めて日本に渡来した和金の突然変異により生まれた金魚です。和金と並んで日本を代表する金魚と言えます。江戸時代の安永天明年間に、原産地の中国から琉球を経て薩摩に渡来したのでこの名前がついたとされています。


ずんぐりした体型、小さい頭、とがった口先と長めの各ひれが特徴です。特に尾びれはこの金魚の優雅さを演出していると思います。 赤・白の更紗模様が人気です。


★☆☆
飼育はやさしい方ですが、体型的に不安定なため、餌の与えすぎ等により、うまく泳げなくなる病気（転覆病）にかかりやすいので注意が必要です。

キャリコ琉金

体型は琉金と同様で、体色は三色出目金のようなまだら模様（キャリコ）です。


三色出目金と琉金との交配で生まれた金魚です。 初代秋山吉五郎氏がフランクリン・パッカード氏の依頼により作出されました。模様からパッカード氏により「まだら」という意味の「キャリコ」と名付けられました。


琉金と同様に優雅でありながら、まだら模様の体色が独特の雰囲気を演出しています。


★☆☆
飼育はやさしい方ですが、体型的に不安定なため、餌の与えすぎ等により、うまく泳げなくなる病気（転覆病）にかかりやすいので注意が必要です。大きさは琉金と同等に成長します。

オランダシシガシラ

体型は琉金よりやや長めで、体色は更紗が好まれます。


琉金の突然変異から生まれたと言われています。江戸寛政年間、中国から琉球経由で長崎に入りました。当時は鎖国時代でしたが、長崎で唯一交易が許されていたオランダにちなみ珍しいハイカラのものが「オランダ物」と呼ばれて珍重されていた背景と、獅子の頭を彷彿させるような発達した肉瘤を頭に冠しているのにあやかって命名されました。


頭部に肉瘤と呼ばれる脂肪がついているのが特徴です。また、各ひれは長く、華やかな印象を受け、金魚の女王様と形容されます。


★☆☆
飼育は比較的簡単な方で、大きく丈夫に育ちます。

東錦

体型はオランダシシガシラで、体色はまだら模様（キャリコ）です。


三色出目金とオランダシシガシラとの交配によって生まれました。横浜の加藤金蔵氏によって作出、東京の金魚商高橋鉄次郎によって命名されました。


頭部に肉瘤と呼ばれる脂肪がついているのが特徴です。肉瘤の盛り上がりが良いほど評価されます。


★☆☆
飼育は比較的簡単な方で、大きく丈夫に育ちます。

丹頂

体型はオランダシシガシラで、体色は頭部のみ赤く、その他が白い中国金魚です。その体色がタンチョウヅルをイメージさせるとして、丹頂という名前がつけられたそうですが、中国名ではずばり「紅頭」、英名は「レッドキャップオランダ」となります。


不明


頭部に肉瘤と呼ばれる脂肪がついているのが特徴です。頭部でも肉瘤が出る部分だけが赤く、その他は真白のものが好まれます。逆に、頭部以外（特に腹部の下あたり）に赤が入ると、価値はぐっと下がります。もちろん肉瘤の盛り上がりが良いほど好まれます。


★☆☆
飼育は比較的簡単な方で、大きく丈夫に育ちます。また、シンボルのベレー帽は日光浴するほど赤が揚がり易く、より一層この品種の美しさを楽しむことが出来ます。

茶金

体型はオランダシシガシラ型と琉金型の２種類で、体色が茶色の中国金魚です。中国名は「紫魚」、英明は「チョコレートオランダ」と呼ばれており、国によって微妙に色の感じ方に違いがあります。


不明


肉瘤が出るタイプ（オランダ型）と出ないタイプ（琉金型）とがあり、特に前者を高頭茶金と呼びます。


★☆☆
飼育は比較的簡単な方で、大きく丈夫に育ちます。

青文魚

体型はオランダシシガシラで、体全体に青みがかった体色で、それが青文魚（上から見ると文の様なこと）と命名されています。


不明


肉瘤が出るタイプと出ないタイプとがあり、特に前者を高頭青文魚と呼びます。肉瘤が出ないタイプは体型がやや長めのもの が多いようです。 一見地味な色彩ですが、落ち着いたその体色に丸手オランダ獅子頭の体型は迫力があり、海外でも人気が高いのです。なかには、体色するタイプは「羽衣」と呼 ばれ、さらに完全に体色するタイプは「白鳳（パイフォン）」と呼ばれています。


★★☆
飼育は比較的簡単な方で、大きく丈夫に育ちます。

ランチュウ

体型は小判を横にしたような形をしています。また、頭部の肉瘤はランチュウの命とも言え、盛り上がりの良いものほど良いとされます。体色は更紗（赤と白のまだら）が一般的で、特に尾びれのつけねには独特の光沢があります。


頭部に肉瘤と呼ばれる脂肪がついていて、背びれはなく、尾びれは短いのが特徴です。堂々とした姿は、オランダシシガシラに対して、金魚の王様と形容されます。


肉瘤が出るタイプと出ないタイプとがあり、特に前者を高頭青文魚と呼びます。肉瘤が出ないタイプは体型がやや長めのもの が多いようです。 一見地味な色彩ですが、落ち着いたその体色に丸手オランダ獅子頭の体型は迫力があり、海外でも人気が高いのです。なかには、体色するタイプは「羽衣」と呼 ばれ、さらに完全に体色するタイプは「白鳳（パイフォン）」と呼ばれています。


★★★
飼育するだけなら比較的簡単な方ですが、立派なランチュウを育てるのは、非常に難しく、特に幼魚時の飼育はとても重要です。全国に数多くの愛好家がいるのもその裏付けだと思います。

黒ランチュウ

★★☆

出目金

体型は琉金に似ているが、左右に目が突出していることが最大の特徴です。


琉金の突然変異種。


名前の由来となった眼球は、孵化して３ヶ月くらいから確認することが出来ます。
まず赤出目金が現れ、ついで退色しない漆黒の黒出目金、そしてモザイク鱗の三色出目金の順で出現しました。
英名はその姿から、「テレスコープ・アイ（望遠鏡）」、中国名は竜睛魚（ロンチンユウイ）と呼ばれています。


★★☆

コメット

体型はフナに似て細く胴長で、琉金の面影は見られませんが、それはフナとの交雑が作出時にあったためといわれています。フナ尾タイプですが、長く美しい吹流し尾には琉金の血を感じます。体色は更紗が一般的です。


琉金の変異個体から出たコメットは、ワシントン水産委員会の池で、日本から輸入された金魚の中から発見され、それをAugo Mulert氏が固定しました。


各ひれが長いのが特徴で、長いひれをなびかせ、軽快に泳ぐ姿が彗星を連想させ、コメットと名付けられました。


飼育難度：★☆☆
非常に丈夫で、大きく成長します。

朱文金

体型は和金に似ていて、体色はまだら模様（キャリコ）となっています。


三色出目金、フナ尾和金、ヒブナの３種類の自由交配による混合種です。
作出は初代秋山吉五郎氏が手がけ、松原新之助氏が命名しました。


尾びれはフナ尾が長く伸びた吹き流し尾で、モザイク透明鱗です。成長の良いものには肉瘤が見られます。「 朱の色合いと浅葱を基調とする体色が織り成す色模様の美しい金魚」というのが名前の由来と考えられています。


★☆☆
フナが交配されていますので、非常に丈夫で、大きく成長します。

茶金花房

茶色のオランダシシガシラ型で、オレンジ・橙赤色の丸い花房があります。






★★☆

頂天眼

体型は、ランチュウをやや細長くした感じで、背びれはありません。このことから、デメランチュウと呼ばれたりもするそうです。体色は写真のような黄金色をよく見かけますが、赤や更紗（赤と白のまだら）も見かけます。


よく出目金とランチュウの交配で作出されたと誤解されますが、赤出目金の突然変異から生まれた中国金魚です。


上を向いた目が特徴で、ユーモラスな容姿が印象的です。 作出の際、出名金を入り口の小さい瓶で飼い何世代も飼育した結果、徐々に眼が上に移動した話があります。


★★☆
泳ぎはあまりうまくなく、水底をじっとしていることが多いので、活発な品種と混泳しなければ、飼育はそれほど難しくないようです。

水泡眼

体型はランチュウに似ていて、背びれはありません。尾は短い開き尾体型はランチュウより長めです。体色は、赤や更紗（赤や白のまだら）が一般的です。


不明です。中国から入り、そのまま日本好みに改良された品種です。


目の横に大きな袋をつけた一見変わった中国金魚です。袋の中はリンパ液という体液が入っています。成長の良い個体には、肉瘤が出ることもあります。


★★☆
飼育はやや難しく、特徴である袋が病気になると濁って、しぼんでしまうことがあります。一度しぼんでしまうと、元には戻りません。

浜錦

形のよい頭部水泡の個体を選抜・交配し5年後突然異種の高頭水泡パールが得られ、10年かけて固定されました。


頭部の２つの盛り上がった水泡は見事です。


★★☆

珍珠鱗（パールスケール）

体型は流金ににてるが、尾びれは流金のように長くなるものとならないものがあります。体色は、赤や更紗で、キャリコもよく見かけます。


不明　１９６０年代に中国から輸入され、日本でも生産されるようになりました。


ウロコ一枚一枚に石灰質が付着して半球状に膨らんで白くなり、真珠（珍珠）のようになっています。 特徴であるうろこは、一度欠けると再生しません。


★★☆

江戸錦

ランチュウ体型で、体色は東錦の雑色透明鱗を受け継ぎ、浅葱色の発色が重要とされ、それに赤、黒が混ざります。
二代目・秋山吉五郎氏の作出によるもので、産地にちなんで「江戸錦」と命名されました。


ランチュウと東錦の交雑種。


ランチュウと違い肉りゅうは発達しません。


★★☆

和金

フ ナに似た体型をしており、体色は素赤（赤一色）のものが一般的です。このような和金は鑑賞用ではなく、金魚すくいや肉食熱帯魚の餌として利用されているこ との方が多いと思います。また、たまに白い体色のものも見かけますが、鑑賞用としては嫌われる傾向があるようです。反対に、更紗（赤と白のまだら）の体色 で、三つ尾、四つ尾、さくら尾の尾びれを持つものが、鑑賞用としては好まれます。


金魚の元祖と言える非常に長い歴史を持つ金魚です。室町時代末期、フナ尾の和金原種が渡来したことが日本金魚文化の元祖です。


フナに似た１枚尾びれのフナ尾が特徴です。 金魚の元になった「フナ」にもっとも近い品種の為、泳ぎは俊敏で、生命力、繁殖力も強く、飼育しやすいです。大きく育ち３０ｃｍを凌ぐ姿は、錦鯉にも劣ら ず華麗で雄大です。希少性が無いことがこの品種の軽視の風潮に繋がるのはとても残念です。


★☆☆
非常に丈夫で、大きく成長します。

花房頂天眼

★☆☆

土佐金

★★☆

桜琉金

琉金の透明鱗を持つものをいいます。






★☆☆

桜錦

江戸錦の浅葱と黒を抜いたモザイク透明鱗の紅白更紗です。


江戸錦とランチュウの戻し交配による品種です。
昭和４５年から深見光春氏が作出に取り組み、昭和５５年に固定化が完了しました。


全体的に桜の開花を思わせる淡いピクと白銀の鱗が織りなす艶やかな姿が名前になりました。


★★☆

蝶尾

出目金の一種ですが、目はやや小さめです。
色は赤、白、更紗、青文、黒、雑色斑と色々あります。




四つ尾で丸みのある尾びれがまさにこの品種の最大の特徴で、上から見るとまさに蝶のようです。


★★☆

パンダ蝶尾

出目金の一種ですが、目はやや小さめです。
体色は上半分が黒、下半分が白である中国金魚です。
国産物も多くなってきています。


不明です。


大きく飛び出た目、 白黒ツートンカラーでパンダのような色彩をした出目金に似た金魚。四つ尾で丸みのある尾びれがまさにこの品種の最大の特徴で、上から見るとまさに蝶のようです。


★★☆

更紗三ツ尾和金

更紗（赤と白のまだら）の体色で、三つ尾の尾びれを持つものが、鑑賞用として好まれています。


★☆☆
非常に丈夫で、大きく成長します。

レッサーパンダ

出目金の一種ですが、目はやや小さめです。
体色は黒、オレンジ色でレッサーパンダのようです。




大きく飛び出た目、 オレンジ・黒ツートンカラーでレッサーパンダのような色彩をした出目金に似た金魚。四つ尾で丸みのある尾びれがまさにこの品種の最大の特徴で、上から見るとまさに蝶のようです。


★★☆

羽衣

体型はオランダシシガシラで、青文魚の青みがかった体色が褪色して、青と白の更紗文様になったものです。




青文魚と同じです。
さらに完全に褪色するタイプは「白鳳（パイフォン）」と呼ばれています。


★★☆

六鱗

★★☆

出目丹頂

★★☆

羽衣琉金

★★☆

高頭パール

花房

ライオンヘッド

変わりランチュウ